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 江古田懐かしの店 「花月庵」

 <花月庵>のお母さんは今も元気に息子さんご夫婦の手伝いをされている。
 復員してきたご主人と義兄の後を継ぎ蕎麦屋を始めたのが昭和24年春とのことで、武蔵大学が創設された年月に偶然にも一致する。花月庵のお母さん23歳の時とのことで、大学の歴史をプラスする年齢にはとても見えない。30年代の我々柔道部員はとにかく腹ぺコ、蕎麦と大盛丼ご飯か大盛丼ご飯にイカの天麩羅の乗った「イカ天定」。学生へのご飯の盛が少なめだとご主人(平成7年逝去)がうるさく注意していたという。おかずが足りないとソースご飯にした。
 店は昭和47年に建替え、現在は息子さんご夫婦が切り盛りをし、いつもお客さんが絶えない。学生の蕎麦離れは顕著だが、今も武蔵学園中高年の昼の「溜まり場」となっている。花月庵のお母さんには「私の夢がかなった」という嬉しい出来事があった。それは三男のお孫さんが武蔵大学に入ったことで、また縁が深くなったと素敵な笑顔を見せてくれた。
(12回生S・K記)

久し振りに訪ねた向山名誉教授と談笑する<花月庵>のお母さん