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■若手3落語家・講談師座談会

【司会】芸の道の厳しさを垣間見るようなお話ですが、この世界に入って「得したな」とか「入って良かったな」と思うことは何かありますか?

【好の助】師匠にくっついて地方に行くと、その土地ならではの美味しいものを食べられるということはありますが、特に芸人だから得することというのは余り思いつきませんね。ま、失言しても大目に見てもらえるってことはなくはないですが。


【松之丞】良くも悪くも、色眼鏡で見られますね。


【貞鏡】仕事で地方に行くことが多いので、行く先々の名所旧跡に触れられる点はOLだったら味わえなかったことだと思います。


【司会】「先生」なんて呼ばれることは?


【好の助】真打になれば「お師匠さん」と呼ばれますけど、まだ二つ目では名前を呼んで頂くのがやっとです。


【松之丞】そうそう、あんまり早起きしなくてもいいですよね。時々地方に行ってラッシュ時に出くわしたりすると、もう地獄ですね。


【好の助】9時発の新幹線が「早いなあ」と感じられます。




【白鳥】ところで、ゼミはどちらですか?

【松之丞】後藤ゼミで、テーマは農業です。農業も講談も「これからの時代、どうやっていくのか」という同じ課題を抱えているんですね。従事者が大きく減っている農業と、やはりなり手がピーク時に比べ激減している講談には共通点があるんですよ。


【好の助】凄いね。大学で学んだことが生きているんだね。


【松之丞】今、そう思ったところなんですけど(一同笑)。


【白鳥】好の助さんは?


【好の助】私は横田ゼミです。勉強したのは組織論です。組織とは何か、リーダーシップとは?なんてことを研究してました。いやぁまさに今、役立っていますね(笑)。


【松之丞】でも実のところ我々の業界は凄く人間関係が大切な世界だと思います。


【好の助】芸がなくても、人間関係が良ければ何とかやっていけるという面はあるかもしれませんね。


【貞鏡】私は吉川先生のゼミで、英米文化がテーマでした。それが今、凄く活きておりまして(一同爆笑)・・・ただ強烈な印象として覚えているのは先生が「これからの世界、バカは損するよ。女だからってのうのうと生きていられる時代は終わった。これからは利口な女にならなければいけない」と言われていたことです。