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■”ニホンミツバチに魅せられて” 
  栃木県河内郡・萩原信介さん(15回経営)

武蔵での学生時代はいたって真面目な時を過ごされた。お父様が興された会社のことを考慮して農業論の近藤先生に師事し、ユースホステル部に在籍し東北一周の旅行も実行された。そして、何よりも歌舞伎が大好きだった。

1,2年生の時には都内に下宿して勉学に励み、3,4年生になって自宅に戻ったが、歌舞伎の舞台があるときは昼間の授業を受けたあと国立劇場で昼の部を観て、歌舞伎座で夜の部(3階の上の一幕見席で一幕学生200円で全幕)を観て石橋駅に午前1時6分に着く最終電車に乗り、自宅までの6キロを歩いて帰ることも苦にならなかった。
ご自身のお葬式では、奥様のご実家の真岡で多く栽培される木綿の花から作った歌舞伎のくまどりを描いた布でお棺を覆って、屋号の「角屋!」と声を掛けて送ってほしいと友人に頼んであるそうだ。

大きな身振り手振りでハッちやんの話をして、たまに刺されてもちっとも痛くないとおつしゃり、天敵となるスズメバチ退治のための仕掛けの実物を見せてくださり、重箱式蜂箱の『高層アパートの家賃』と称して蜂蜜を戴いているとおっしゃる萩原さん。
柿畑に好きな柳を植えたいと枝の挿し木から育てた柳が7,8メートルに大きくなったと見上げる。