■”藍染織館” 奈良県明日香村
藍染織館館長 渡邊誠弥さん(12回経済)
アナウンサ一時代に偶然にも出逢った一枚の藍染めの油単、この布が人と人を結びつけ、人が布を結びつけ、布が神さまを結びつけ
、その神様が人に居る場所を与えてくださった。人生とは出逢いと運。
近鉄線・橿原神宮前駅の改札口で立っている背の高い大きな人が
すぐに目に留まった。
「渡邊さんでいらっしゃいますね。お初にお目にかかります。武蔵
大学の山下です」「初めまして。よくぞこんな遠くまで来てくれました」私の長男がまだまだ小さかった頃に、テレビでNHKのニュースをつけるといつもフラウン管に映るあの渡邊アナウンサーその人であった。声も全くあの頃のまま、とても初対面と思えぬ「久し振りさ
」を感じで「ご無沙汰しております」と言いそうになってしまった。
慣れていないと大きなランドクルーザーは乗り込むまでが難しいが、渡邊さんはスカッと乗り込む。「見通しが利くし、天気に左右されないし、足場の悪いとこに出かけていくことも多いし、ここは田舎だからこういう車がいちばんですよ」「はあ(なんか力ッコいい
感じである)」
取材の目的地である明日香村の「藍染織館」を訪れる途中、藤原京跡で車から降りだ。ここは畝傍山、天香具山、耳成山の大和三山に固まれた位置にあり、694年(持統天皇8年)から持統、文武、元明の3天皇の代に亘って16年間都が置かれたところである。東西におよそ
900m、南北に900mのほぼ正方形のこの地に立ち、それぞれの山々を見渡しながら、持統天皇が詠つだ歌にまつわる話や、若葉の季節になると香具山上空にかかる星座群の話など伺った。渡邊さんは「ここから見る畝傍山の形がいちばん美しいですよ」と楽しそうに教え
てくれた。

渡邊誠弥さん(12回経済)
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