最近私が担当した企画展は、「ノリタケデザイン100年の歴史展」です。美しいノリタケ食器に込められた職人たちの技、その深い歴史に本当に圧倒されてしまいました。その魅力をひとりでも多くの方に知っていただきたいと強く思い、ほぼ毎日展示室で展示解説を行いました、一つの企画展をつくる過程には、正直大変で嫌になることも少なくないのですが、結局「もの」と「ひと」の魅力がそれに勝るようで、会期終了間際には何だかんだで愛着がわき、少し寂しい気持ちになります。「ノリタケ展」のときは特にそうでした。きらめくばかりの美しい空間が、あっという間に空っぽになってしまうのです。しかしまた、同時に次の展覧会をがんばろうとも思うのです。

武蔵のある東京から遠く離れ、長崎は訪れたこともなく知人もいない土地でしたが、美しい町並みや市民の文化意識の高さに支えられています。新しい博物館ゆえの様々な悩みも常にあります。しかし、その土地を愛し文化を継承するという自覚、「もの」や「ひと」に真摯に向き合う姿勢、それを続けていくことが学芸員の努めだと思うので、そうなりたいなと感じ、毎日を過ごしています。
・「長崎歴史文化博物館」HP
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