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■仙北市角館・高橋 佐知さん(38回経営)


レゲエから解体新書へ

青柳家所蔵の鎧兜  27歳の時に青柳家で総務担当として働き始めた。まだ所蔵物の整理などもされていない状態だったという。その所蔵物を整理していると、歴史の証人ともいうべき資料が次々と蔵から出てきた。肖像画や写真を残していないといわれている西郷隆盛が大久保利通や坂本龍馬ら明治維新の功労者たちと長崎の外国人写真家フルベッキ親子とともに映っているとされている「フルベッキ写真」や明治元年製のカルタ写真46枚(これにも西郷らしき写真があるという)、日本初の人体解剖の内容を伝えた「解体新書」の初版本、今日「秋田蘭画」として知られる日本で初めて洋風の画法を用いた絵の数々など。江戸時代の鎧兜や刀剣も多数保存されている。明治以降に金融業などで財をなした青柳家ならではの収蔵物が多くあり、来場者の注目を浴びている。

「解体新書」初版本

 建物も母屋を含めて十数棟が約3000坪の敷地内に点在し、それぞれで整理された所蔵物を展示している。江戸時代の造りをそのまま残した建物群は重厚で蔵の造りなどは温度や湿度が一定に保たれるような技術が施されていて当時の建築技術の粋が感じられるものだ。春の枝垂桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々でその表情を変える庭には600種類もの花木が生い茂り、五感が目覚める癒しの空間を演出してくれている。