たまに武蔵時代の同窓生と会う機会があると、場違いなほど日焼けした顔をしげしげと眺め、「あんなに不健康そうだったヤツが釣り師灼けとはねぇ」と呆れられる始末。自分でも予測できなかった人生スタイルなのだから無理もない。とはいえ、売れない詩や小説などは今も書き続けている。テーマに海や魚が多くなったのは当然の成り行きだろう。
やがて
夏は抽象された感情の大理石で
しろい宮殿を築き
島々は
青い旋律につつまれて
黒潮を疾駆する
そして
海(人たち)は
光の戒律にしたがうだろう
これは在学中に書きはじめた長編詩の一節だが、完成させるまでに18年という歳月を要した。大学時代の恩師である私市保彦氏が主宰する同人誌には、これらの詩のほか、入江に棲む巨大なクロダイを主人公にした短編なども発表した。現在は釣りのかたわら、その短編を発展させた長編小説に取り組んでいる。 |
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