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■田中 啓之さん(26回経済)
警視庁から住職へ人生の大転換は連続性があった・・・
| ◆お寺の役割の本来の姿 |
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鎌倉時代、わが国では宗教ルネッサンスが起こり、それまで国家や権力者のためのものであった仏教は、民衆へと広がり、個人の信仰へと変わり始めます。その担い手として、法然、親鸞、日蓮、道元など優れた僧侶が次々と現れ、独自の世界を作り上げました。その中で道元禅師が伝え、実践された『坐禅を暮らしに活かす』教えが、今日の曹洞宗です。現在のお寺やお坊さんに目を向けると、お葬式や法要など亡くなられた方への供養ばかりが目に付きます。しかしお寺には、それとはまた別に大切な役割があります。それは、「今を生きる私たちが、死に至るまでに、どう生きるべきか、何をなすべきか、人生の目的は何なのかを考えるヒントを得る所である」ということです。何故この世に命をいただいたのか? 死ななければならないのか? といったことから逃げずに真剣に対峙し続けること。そして「真理」、「本質」、「宇宙の法則」等の事柄に生きているうちに気がつき、いろいろ考え、知恵を使い、何度も試行錯誤し、完成された人間を目指し、遂にそれを成し遂げる、そのことを「成仏」というのだそうです。その成仏への手助けとして、お釈迦様の教えを伝え、実践していくことが、お寺の役目だと田中さんはおっしゃいます。ところで僧侶の修行は何も特別なことなく、朝起きてから寝るまでの日常の暮らし1つ1つの事を丁寧に心を込めて行う…例えば、仕事にかかるときは一所懸命に仕事に専心する、掃除するときは一心不乱に掃除をする、食事のときはひたすら食べることに集中する、ことが肝要だそうです。何かと複雑で忙しく暮らしている現代人にとって、最も苦手なことかもしれませんね。
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