■留学生の古今満喫旅行記 in
富山・金沢
〜ムサシ、ムサシ…〜 |
ヴァンサン・ヴェスペラン (M.Vincent Vésperant) |
◆日本文化の体験に感動!
出発すると、深夜に何度も休息がとられた。このため、誰もが多少なりとも眠りを妨げられた。私は、眠れないので、あと5日間がどうなるのだろうかと思わずにはいられなかった。今回の旅行については完璧なプログラムが用意されていたが、すべてがうまくいくとは期待していなかった。
今回の旅行は、全体的な雰囲気から見て、また、行ない得るものを行なうという点から見て、私の期待を上回るものにあっと言う間になった。日本文化の軌跡をめぐる感性の放浪は、5日間しか続かなかったが、多彩で感動をともなうものであった。
◆日本式のディナー・パーティーを体験
富山と金沢への旅は、私にとって「初めて」の連続であった。私はすでに台風や9月の湿気など日本の気候の厳しさを知っていたが、日本の吹雪に遇うのは初めてだった。また、伝統的な日本の部屋の中で炬燵(暖房付きの低いテーブル)で暖をとるのも初めてだった。さらに、スキー場に行った後で入る公衆浴場も、スシと日本酒をつくるところを訪ねたのも、武蔵大学の校歌を手拍子で歌う大手企業の社員や社長に囲まれて完全に日本式のディナー・パーティに参加したのも、初めてだった。加えて、除雪車(訳注:ブルドーザーかもしれない)に運転席に乗って操縦したのも、茶会で抹茶をたてて用意してあった日本菓子を食べたのも、初めてであった。
|