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■留学生体験ツアー報告

報告者:人文学部欧米文化学科 1年  河田 愛
 2004年大晦日の早朝、新宿のバスターミナルから横倉学長や同窓会の関係者の方々に見送られ私たちは東京を出発しました。バスの中では期待と興奮で、皆の表情が弾んでいました。
  長野駅に着き今まで見たことのない積雪に驚かされ、雪中の善光寺の荘厳な雰囲気に感動し、ロッジのオーナーの吉岡さんにお会いしました。ロッジに到着すると温かいご馳走が私たちを迎えてくれました。吉岡さんが年越し蕎麦も用意してくださり、皆で長寿を願いながらいただきました。その後、近くのお寺へ案内してくださりダイヤモンドダストが舞う中で一人一人が除夜の鐘を突きました。帰りの雪道ではパワフルな雪合戦で新年をお祝いしました。ロッジに帰り薪ストーブの前で温まりながら最初はハッピーニューイヤー!と、お祭り騒ぎでしたが留学生たちは段々と「日本で新年を迎えているのだ」と実感していたようでした。
  2005年元旦の朝食は数の子や大きな海老、御屠蘇にお雑煮など伝統的なおせち料理をいただきました。朝食の後で窓から景色を眺めると外には美しい銀世界と目の前に広がる野尻湖を望むことができました。深い雪の上も歩くことの出来るスノーシューズをはいて出かけたハイキングでは、寒さも忘れるような冬の野尻湖の絶景に包まれ、深い雪の中を一歩一歩進みながら、まるで新年の新たな目標に向かい前進していくような、とても前向きな心を持つことができました。下山し今まで歩いてきた山を見上げ、銀色の木々と真っ青に輝く空を仰いだとき何とも言えない爽快感と達成感を味わうことができました。
  1月2日は野尻湖での船上ワカサギ釣りでしたが、前半は20名ほどの乗客全員、みごとに何も釣れませんでした。「釣れない。魚はどこにいるのか。」とそれぞれが試行錯誤していましたが、ふと目線を上げると釣り場に面した窓から輝く野尻湖の湖面と白銀の山々がため息の出るほど美しく、皆でゆったりと落ち着いた時を過ごしました。
 後半には待ちに待ったワカサギが釣れ始め、船内で歓声が沸き起こりました。他の乗客が釣り上げた時も拍手をし、おめでとうと声を掛けている留学生の姿がとても微笑ましかったです。その夜、横倉学長がいらっしゃると聞いて、皆少し緊張しながらも学長の到着を心待ちにしていました。
  学長に新年のご挨拶をし、私たちの釣り上げたワカサギを試食していただきました。吉岡さんはワインやワインボトルの楽しいお話しをしてくださり奥様はとても美味しい紅茶を入れてくださいました。留学生たちも韓国のお正月やイギリスの紅茶など、それぞれの国の文化について吉岡さん夫婦、学長と一緒に話をしました。横倉学長が訪ねてくださった事で引き締まった空気と、また温かな雰囲気が溢れ新鮮な気持ちになりました。
  最後の日、吉岡さんは留学生たちのアイディアで旅の終わりにスノーボードをしようという事になった私たちのわがままな注文にも対応してくださり、私たちは時間の可能な限りゲレンデを楽しみました。自然の中で思いきりスポーツのできる喜びを全身で感じました。山上でリフトを降りた時の長野を一望したあのパノラマを忘れることができません。
 この旅行を通して、卒業生の吉岡さんや横倉学長、同窓会の皆さんとお会いし、武蔵大学の温かさを再度実感しました。私たちは武蔵の学生として本当に素敵な日本のお正月を体験することができました。「様々な物事を通した学び」そういった機会を与えてくださった皆さんに感謝いたします。どうもありがとうございました。

留学生体験ツアー
 
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