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プラス前橋工場見学レポート

  人文学部2年、新聞部 石塚 恵美

 群馬県前橋市にあるプラス株式会社前橋工場の「プラスランド」は自然環境と生産・物流・研修施設などがバランス良く融合した郊外型産業複合施設である。

  参加者はまず、研修施設「音羽倶楽部」で昼食をとり、その後中を見学した。中には間仕切りが動く二部屋続きの部屋、講師と生徒の距離を縮めるためにわざと小さめに作ったというレクチャールーム、丸いテーブルの真ん中が中心を軸にスライドするホワイトボードになっており、座って前を向いたまま板書が可能なサークルルームなど、様々な研修施設が配置されている。また、この音羽倶楽部には宿泊設備もあり、社員同士、または社員対顧客のコミュニケーションハウスとしての役割も果たしているのだそうだ。

プラス企業見学会写真  続いて、木製家具工場「プラスアトリエファクトリー」へ。昨年11月に竣工されたばかりのこの施設は「お客様の想いを形に」というコンセプトのもと、オーダーメイドの家具を提供している。中へ入ると、木の匂いが漂うエントランスがあり、商品が展示されている。参加者はいすに座るなどしてそこで生産された商品の様子をみていた。続いて二組に分かれて見学が始まる。まずは客のニーズに応えられるものを作るために、全て手で作業を行うという工房へ向かった。木材を少しずつ曲げて曲線を出すなど、特殊な加工は機械任せにできないのだそうだ。この部屋にはできあがった商品をしっかりと見せるために特殊な照明がつけられていた。工房の隣は大量生産用の大きな部屋があり、こちらではホワイトボードなどが製造されている。最新の機器が並ぶ中、手作業をしている作業員の姿も混じって見えた。

 アトリエファクトリーの見学が終わるとバスで管理棟へと移動。その間にプラスランド全体に関する説明があった。工場の周りの貯水池は自然のままの形を残すためにあえてコンクリートで固めずにいることや、ゴミの再利用に関すること、施設の中を流れる神沢川を1年に1度大掃除する神沢川クリーン作戦のことなど、環境に配慮していることがうかがえる内容の話が多かった。

プラス企業見学会写真  管理棟では武蔵大学OBの方が登場し、その方の話を伺うとともに簡単な質問タイムも設けられた。事務室や中庭を見学した後、今度はスチール製家具工場を見学する。いすの形に合わせたウレタン型や溶接ロボットなどまたしても機械が稼働する中で作業員も忙しく動き回っている。見学した時期はちょうど年度変わりの時期に向けて、新人、新入生用の新しい机やいすの注文が大量に押し寄せる、1年で最も忙しい時期なのだそうだ。できあがった家具は品質チェックを受け、ベルトコンベアーで出荷エリアに運ばれる。参加者はそのベルトコンベアーに沿って進み、出荷エリアに到着したところで見学コースは終了。バスに乗り込み、最初の入口まで戻るまでの間、事前に提出していた質問に対する答えを聞くことになった。メーカーとしての生き残りに対する多大な努力の姿が見え隠れする回答に、参加者たちも深く聞き入っていた。

 最後に工場を案内してくれた方々も交えて記念撮影をし、今回の企業見学会は終了した。


 

参加者の声

  • 輸入ばかりに頼っている日本社会で生き残るためにどうするべきかをうまく考え、いいところをついた企業だと思いました。 (日文A 渡辺 未歩)
  • 斬新なアイディアと顧客のニーズにできるだけ応えるようにしている姿勢に感激しました。 (社会A 安部 由喜)
  • 受注生産というシステムでユーザーにより良いものを早く提供できるシステムに、大量生産との違いを感じました。 (社会A 内藤 孝雄)
  • 伸びる会社にはそれなりの理由があるということを肌で感じました。
    (同窓会理事 植村幸子(26M))
  • プラスでは、物づくりは多品種、小ロット、短期対応が求められていると考え、広大な敷地の下、オフィスの基本アイテムをすべて同一敷地内で生産、工場内でユーザーのニーズに合わせ、いす、デスク、パネル、収納庫などさまざまなアイテムをセッティングすることにより、ユーザーへ直接配送し「短納期受注生産」を実施している。14万坪もの広大な敷地の中に工場が自然環境へ溶け込むように造られている。たとえば社長の気に入った木を残すためにたいへんな苦労をしたり、敷地内に流れる川は自然のままで保ち、(そのために1年に1度社員総出で川の掃除をするんだとか)、周りをフェンスで囲うことなく積極的に植栽を行っていたりするのである。前橋市神沢の森1番地という住所が表すようにすばらしい環境であった。 (同窓会理事 白鳥優子(26M))