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■白雉教育会研究会 開催報告

・開催日時:平成21年10月3日(土) 15:00〜17:00
・開催場所:3号館 3101教室
・参加人数:会員16名、来賓3名、発表者2名、3年教職学生9名

【研究課題】
 1)中等教育学校の特色について
 2)英語指導と社会科指導のこれから
【発表者】
都立桜修館中等教育学校 社会科 佐藤 洋 先生
千代田区立九段中等教育学校 英語科 本多 敏幸 先生

 はじめに、加藤隆太郎会長から挨拶があり、同窓会副会長の藤本紀之氏をはじめご来賓の方々からご挨拶をいただき、事務局長の高木行雄の司会で研究会を進めた。今回は、この会の開催前13:00〜白雉教育会メンバーの協力を得て、教職課程を履修している3年生が教育実践演習として模擬授業を行い指導していただいたこともあり、英語科や社会科を専攻する学生有志9名も研究会にオブザーバーとして参加した。このことは白雉教育会としても大変喜ばしい画期的なことだった。今後とも学生たちの勉強の機会の一つとして白雉教育会が活用されることを願いたい。
 さて、2つの課題についてお二人の先生から発表をしていただいた。まず、中等教育学校の特色についてであるが、都立と区立の人事面や運営面での違いが明確にあった。千代田区は、教師を都教委から配置されたものと区独自の予算で配置したものとが一緒に勤務しており、その総数は都立の1.5倍であることから、都立よりもきめ細かな指導が期待できること。また、募集対象生徒は、都立は、全都から生徒を募集し適性検査を行うが、九段は、区内からの生徒を半数、他地域からは適性検査を通して半数募集するという形であることから、生徒の質的な違いや能力の差が都立の場合よりも大きくなる傾向がある。中高一貫教育を目指し教育内容の充実を図ってきているが、中学3年生あたりが、あまり学習に対する緊張感が薄れてしまうという共通した悩みもあるようだった。
 一方、「英語科」では、地域の留学生などを活用し、英語に慣れさせるためにイングリッシュシャワータイムを学校として設けている。また、毎時間の指導では、英語で授業を展開していくように努めなければならない点がある。また、「社会科」では、4つの評価の観点に沿った評価基準を基に授業改善をする中で生徒の調べ学習や発表活動などを取り入れていかなければならない点が大切になる。などの発表があった。
 このあと私立の高等学校の先生方や多くの方々からも質疑応答が行われ予定時刻をはるかにオーバーする充実した研究会となった。最後に、毎回の大学同窓会のご出席やご支援に対し心から感謝するとともに、今後も母校やその学生のために研究活動の発展に努めることで関係する方々のご期待に応えて行きたい。

(報告者 保積芳美)

白雉教育会研究会


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