- ・開催日時:
- 平成22年4月10日(土)
- ・開催場所:
- 鎌倉 ニ楽荘
2010年4月10日、鎌倉で鈴木ゼミ四月会墓参及び総会が、鈴木洋子お嬢様のご参加を得て同窓生42名で開催されました。前回、2004年12月4日から5年4ヶ月振りでした。
当日は、肌寒かった前日までとは打って変わって、快晴の空の下、20度を越す暖かさに恵まれ、鎌倉は春を求めて観光に訪れた人々で満員電車の中のような混雑でしたが、まるで先生が、暖かくお迎えくださっているようでした。
10時50分鎌倉駅東口に集合、順次バスで先生の眠られる鎌倉霊園に行きました。霊園は、明るい春の日差しの中、先生の墓碑までの道の両側には、略満開の桜が残り、ピンクのトンネルが我々を歓迎してくれました。全員が、夫々の思い出や、近況のご報告を胸に順番に墓前に手を合わせた後、三々五々連れ立って、1時半からの総会場所に移動、ちゃんと時間までに全員集まれるか心配でしたが、さすが鈴木ゼミ、無事、時間通り開会することが出来ました。
総会は、鎌倉駅近くの中華料理店ニ楽荘でした。会は、先ず、会長の向山先生から大学創立当初や鈴木先生の思い出、大学の近況、入試応募状況等を含め、ご挨拶がありました。少子化で、大学受験者全体が減少する中、武蔵は、受験者増加が続き、平均偏差値も医学系を除く私立大学で13位に上昇したとの話を聞き、私を含め、昔、入っておいて良かったと、ほっとした同窓生も多かったのではないでしょうか。
続いて洋子お嬢様からお礼のご挨拶、そしてプレメ2回生の宮崎先生の音頭で献杯をして食事が始まりました。久し振りで再会した仲間たちとの話の輪があちこちに出来、和気藹々と会は進行していきました。その後、年度ごとに自己紹介や思い出話、近況報告が続き、会は白髪頭の歳を忘れ、学生時代に戻って、呑み、且つ食い、昔話に盛り上がりました。
私は、現在、大学が受験者増を目指して、夫々特色を持とうと競争している一方、実社会では、人材不足に悩んでいるという人材ギャップが生じているように思います。これはある意味では、武蔵にとって飛躍を図る一つのチャンスです。こうした実社会の人材ニーズを分析し、全学ゼミナール制という伝統的な看板だけではなく、他校に先駆け語学、企画、プレゼンテーション等、実社会のニーズに応えられる実践的な能力を高める科目も強化して、真に自ら考え、自ら行動出来る国際人を育成する方策にチャレンジすれば、実社会の評価も更に上がり、日本に武蔵大学ありと言われるような学府に育っていく力は十分あるのではと考えます。鈴木先生が目指したという日本のLondon School of Economics and Political Science(ロンドン大学)に、少しでも近付いてくれればと、卒業生の一人として願わずにはいられません。勿論、そのためには、卒業生の責任も非常に大きいと思います。社会に認められた武蔵大学卒業生も多くいますが、全体としては、まだまだ大学としての存在感は薄く、これは、同窓会の問題としても考えていかねばならないテーマと思います。学園創立100年記念募金に応じることに吝かではありませんが、環境、施設、設備の増強だけではなく、ソフト面での高度化を願うのは、私のみではないのではないかと思った次第です。固い話になってしまいましたが、こんなことを漠然と考えながら向山先生や皆さんのお話を聞いていました。
そして、あっという間に時間が過ぎ去り、締めは、矢張り11回卒の牧さんの出番でした。牧さんのよくとおる声のリードで、全員で大学讃歌を高唱(1番だけでしたが)、ゼミ同窓生と大学にエールを送って、3時半、再会を約しつつ、お開きになりました。
(報告者:鎌田 啓佑、12回経済)
●平成21年開催 鈴木ゼミ 12回生OB会
●平成16年開催 鈴木ゼミ 「四月会」
●平成15年開催 鈴木ゼミ 「四月会」
|