PHEASANTS NEWS(2007/12/16)
2007年度シーズンを終えて
武蔵大学アメリカンフットボール部
OB会長 尾 張 克 也
4年生のみなさん。お疲れ様でした。
今年のシーズンは大変厳しい状態でシーズンインを迎えたと聞いております。大阪にいて生の情報になかなか接する事が出来なくて気が気でなかったのですが、結果的には大健闘であったと思います。特に学芸大戦はネット上でも評判になった好ゲームで、あらためて武蔵大学フェザンツの名を天下に知らしめたと思います。ましてこのゲームで我々が苦汁を飲ませた学芸大が一部昇格となったわけですから、どうどうと胸を張っていい結果だと思います。
4年生の保護者の皆様方には4年間ご心配をおかけしました。ありがとうございます。
さて、チームスタッフたちは来シーズンの構想にすでに入っていると思いますが、是非とも考えて欲しい事が一つあります。それは選手のリクルートの件です。「そんなのわかってるよ」と言われるかも知れませんが、あえて申し上げておきます。数も「力」のうちです。
もう上は夢ではなく、自分たち次第では成し遂げられるところまで来ていることを自覚してください。
2007年リーグ戦 ゲームリポート
監督 林 晋 一
9月1日 Vs 学習院
(10:45開始 @国士舘大永沼)
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1Q
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2Q
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3Q
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4Q
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TOTAL
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武蔵大学
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0
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0
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7
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6
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13
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学習院大学
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6
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0
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3
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6
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15
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試合開始の武蔵のキックオフを学習院リターナーが52ydsのビックリターン。いきなり自陣34ydsのピンチとなってしまった。20ydsまで進んだ学習院は4th−8ydsでFGではなくプレイを選択。一瞬のカバーミスを突かれTDパスを通され先制されてしまう。その後武蔵は#25 DB小野寺のインターセプトからチャンスを掴みFGを狙うが失敗。0-6で前半を終了する。後半もラフィング・ザ・パサーの反則から学習院にFGを決められ点差を広げられるが、直後の攻撃で#33 RB橋本が19ydsのTDランを決め7-9と追いすがる。その後の学習院攻撃は69ydsを13プレイのドライブでTD、再び7-15とリードを広げられてしまう。しかし決して諦めない武蔵は残り4分、敵陣42ydsからのチャンスで#7 WR知本が26ydsのTDレセプション。13-15と2点差に追いついたが、同点狙いの2点TFPのパスは惜しくも失敗。続くオンサイドキックも学習院に押さえられ万事休した。初戦と言う事もあり両校ミスが目立ったが、春の四大戦で勝利を挙げていた武蔵に慢心があったのかもしれない。
9月17日 Vs 創価大
(10:30開始 @川崎球場)
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1Q
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2Q
|
3Q
|
4Q
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TOTAL
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武蔵大学
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9
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0
|
0
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7
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16
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創価大学
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0
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0
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0
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6
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6
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武蔵2度目のポゼッションは自陣41ydsから敵陣25ydsまでボールを進め#7知本が42ydsのFGを成功させる。武蔵守備は次の創価攻撃を3rd&Outに追い込みながらパントをリターナーがファンブルし自陣26ydsで再び創価攻撃となる。しかし39ydsのFGトライは失敗、次の武蔵攻撃第1プレーで#20 RB篠の76ydsTDランがとび出す。2Qはパントの応酬となり、前半を9-0で折り返す。3Qはお互い敵陣まで攻め込むも決め手に欠いたが、4Qに入り武蔵は自陣29ydsからドライブを開始、9プレイ目に#36 RB中野が15ydsのTDラン。16-0と創価大を突き放す。しかし次の創価攻撃に48ydsのTDパスを決められ、さらに次の創価攻撃にも自陣11ydsまで攻め込まれたが、最後は守備が奮起した。真夏を思わせる猛暑の中の消耗戦となったが、朝霞で夏合宿をはった武蔵に暑さに対する一日の長があったようだ。
9月29日 Vs 東京農大
(11:00開始 @東京学芸大小金井)
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1Q
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2Q
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3Q
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4Q
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TOTAL
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武蔵大学
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6
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15
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0
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10
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31
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東京農業大学
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7
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7
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7
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0
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21
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武蔵攻撃は開始5プレイ目に#7 WR知本への69ydsTDパスを決めるが、次の東農大攻撃3プレイ目の57ydsTDランであっという間に逆転されてしまう。さらに2Q開始直後に15ydsTDランを決められるが、次の武蔵攻撃の第1プレイで#20 RB篠の57ydsTDランがとび出し2点コンバージョンも決まり同点とする。目まぐるしい展開も武蔵は2Q 8分すぎ、パントリターンから好ポジションを得て#33 RB橋本の1yd TDランで21-14と勝ち越して後半へ。3Q東農大最初の攻撃をパントに追い込むもリターナーがファンブル、むざむざと1ydTDランを献上、同点とされてしまう。しかしこれで武蔵守備も目が覚めたか#5 DB柏木がインターセプト、#7知本の34ydsFGにつなぎ24-21と勝ち越す。さらに終了間際にRB篠の17ydsTDランで最終スコアは31-21となった。小雨のなかファンブルが相次いでしまいボールセキュリティーに課題が残る試合であった。
10月13日 Vs 桜美林大
(14:00開始 @武蔵大朝霞)
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1Q
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2Q
|
3Q
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4Q
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TOTAL
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武蔵大学
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0
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7
|
0
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7
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14
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桜美林大学
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14
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3
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0
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10
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27
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試合開始のキックカバーが悪く30ydsのリターンをされ、さらにQBランと2本のパスを通され、あっという間に先制されてしまう。続く桜美林のキックオフで武蔵リターナーがファンブル、自陣24ydsで相手にボールを渡してしまう。ここですぐにTDパスを決められ試合開始3分も経たずに0-14、さらに2Qに入ってすぐにFGを決められ0-17となる。次のキックオフでリターナー#20 篠が汚名返上の50ydsリターンで敵陣25ydsからのチャンス。最後は篠が1ydTDランを決め10点差で後半に。3Q追撃体制の武蔵だが、敵陣45ydsまで攻め込んだ所で痛恨のインターセプトを喰らってしまう。ここから桜美林攻撃にドライブされFGを追加されてしまう。次の武蔵攻撃はリズムよく前進し#33 RB橋本の1ydTDランで14-20と逆転に希望をつなぐが、今度は守備が相手攻撃を止められない。QBとRBに4連続でロングゲインをされ14-27と引き離されてしまう。せっかくの朝霞ホームグラウンドでのゲームであったが、ちぐはぐな試合となってしまった。
10月28日 Vs 東京学芸大
(11:30開始 @学習院大目白)
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1Q
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2Q
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3Q
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4Q
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TOTAL
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東京学芸大学
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0
|
10
|
0
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7
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17
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武蔵大学
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0
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7
|
0
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14
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21
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開始直後の学芸大攻撃は自陣2ydsから武蔵陣24ydsまで攻め込む底力を見せたが、FGをミス。2Qに入り武蔵攻撃は#33 RB橋本の好ゲインでリズムをつかみ、最後は#20 RB篠が1ydを押し込み先制するも、次の学芸攻撃でQBに52ydsのロングゲインをされFGを返される。さらに次の武蔵攻撃はファンブルリカバーされ学芸大QBに21ydsTDランを決められ7-10と逆転されてしまった。しかしここから武蔵攻撃が奮起し前半残り9秒敵陣16ydsからFGトライ。同点かと思ったが失敗、3点差で後半へ。3Qはお互い守備が健闘しパントの応酬となる。そして迎えた4Q半ば過ぎ、#5 RB柏木が起死回生の52ydsTDラン14-10と逆転、しかしそれは続くドラマの幕開けであった。自陣20ydsから始まった学芸大攻撃は執拗にランを続け武蔵陣まで攻め込むもスナップミスがあり、武蔵陣40ydsで4th-16yds。これを止めれば勝利と思った武蔵守備陣であったが、スクリーンパスをキャッチしたTEがタックルを次々に撥ね退けそのままエンドゾーンへ。残り1分13秒で14-17と逆転されてしまう。しかし武蔵は諦めない。3本パスをつなぎ、さらに相手のレイトヒットの反則もあり、敵陣32ydsで1st−10yds。ここで#2 QB中山が左にブーツレッグ、フリーになった#89 TE原嶋に絶妙なパスを送り再逆転TD。この時ゲームクロックは残り7秒であった。チーム全員が死力を尽くして戦った結果が昨年優勝校に対する奇跡の逆転勝ちであった。
11月10日 Vs 東海大
(13:45開始 @東海大秦野)
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1Q
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2Q
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3Q
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4Q
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TOTAL
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東海大学
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0
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0
|
6
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13
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19
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武蔵大学
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0
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0
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0
|
0
|
0
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ここまで全勝の東海大学は2年前までは1部の強豪校であった。選手もほとんどが高校経験者の強力な相手にどう立ち向かうか。挑戦者武蔵のキックオフで始まった試合は、東海大攻撃にゲインは許すも守備は健闘していた。しかし攻撃は東海大強力守備陣の前に沈黙のまま、前半は0-0で終了。後半最初の攻撃も3rd & アウト。#7 P知本が負傷の為、陣地挽回がうまくいかず東海大に武蔵陣29ydsからの攻撃チャンスを与えてしまう。東海大はランを3回続けてTD。ついに均衡が破れてしまった。その後も攻撃は自陣を脱せず、相手に好フィールドポジションを与えてしまい、2TDを追加されてしまった。リーグ戦も終盤にさしかかり選手層が薄い上に負傷者も多く、残念な結果となってしまった。
11月23日 Vs 国士舘大
(16:30開始 @大井第球技場)
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1Q
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2Q
|
3Q
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4Q
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TOTAL
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国士舘大学
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10
|
7
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6
|
3
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26
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武蔵大学
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0
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3
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14
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7
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24
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国士舘最初の攻撃には13ydsまで攻め入られFG。次の攻撃も84ydsを10プレイのTDドライブと武蔵守備は全く対応できない。2Qやっと#33 DB橋本のインターセプトからチャンスをつかみ#20 RB篠の好走でゴール前に迫りFGを返すが、次の国士舘攻撃に43ydsTDランを決められてしまう。しかし次の武蔵攻撃はラインの好ブロックでRB陣がロングゲインを重ね、G前2ydsまで迫る。だがTDならず3-17で前半を終える。後半最初の武蔵攻撃もランプレイが好調で68ydsを9プレイ、最後は#2 QB中山のスニークでTD,10-17と追い上げる。しかし続く武蔵キックオフを国士リターナーが61ydsのリターン。その後3プレイでTDされ、10-23。しかし今度は武蔵リターナー#5 柏木が80ydsのビックリターン。
#20 RB篠が残り5ydsを走りこみTD,17-23。2分間に3本のTDの応酬となる。こうなると追いかける方が有利で、続く国士攻撃を3rd &アウトに追い込み#20 篠がパントを好リターン、50ydsから武蔵攻撃となる。6回ランを続けた後の敵陣19yds・1st−10ydsから1年生#81 WR小野がTDレシーブ、TFPのキックも決まり24-23と逆転。しかし4Qはまだ11分以上残っている。ここから国士舘の強力なゾーン(ランプレイ)でじりじり前進され、21ydsのFGを決められ24-26と再逆転されてしまう。逆転を狙う武蔵最後の攻撃は敵陣43ydsから。1度ダウンを更新し、残り4秒#7 K知本の47ydsFGに賭ける。しかしボールはゴール手前で失速し、失敗。劇的勝利はならなかった。
■総評
今シーズンは昨年の「4勝3敗」から1歩後退の「3勝4敗」であった。しかし、選手・マネージャー・コーチとも全力を尽くしての結果であり、恥じる事は全くないと思う。
毎年思うことではあるが、我々のチームは上位校に比べ、部員数が少なく選手層が薄い。攻・守・キッキング全てに出場している選手も多く、体力(フィジカル)で相手を上回ることは至難の業である。力任せではなく、うまくプレイする為には知力(インテリジェンス)が重要である。激しいヒットができる体力は勿論必要であるが、チームとして“フットボールについての知識の層”を厚くすることがより重要である。プレイの理解を深める事でよりプレイの質を高める。そしてそれがフットボールをより楽しむことに繋がる。
武蔵大学アメリカンフットボール部は小さな大学の小さなチームであるが、フットボールを誰よりも愛し、誰よりも楽しむチームであるとの矜持を持って、来季以降も更なるステップアップを目指しましょう。
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TOPICS
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◇2007年度リーグ戦 MVP
今年もOB各位の投票による攻撃、守備MVP及び新人賞が決まりました。発表は納会で!
◇12月24日(祝)開催の「第18回バーシティボウル」関東2部オールスターチームに、武蔵大学より4名が選出されました。
知本 洋平( 7 WR)
篠 公二 (20 TB)
志野 怜介(57 OL)
堀井 康貴(77 OL)
会場はアミノバイタルフィールドです。彼らの活躍に期待しましょう。
◇2008年度新チームの幹部が決定しました。かつて誰も成し得なかった1部への扉を開いてもらうために、今年以上の支援と声援を送りましょう。
主将 五十嵐貴裕(44 LB 川越東)
副将 板橋康平(65 OL 市立浦和)
副将 黒澤和大(52 LB 私立大宮北)
副将 原嶋隆一(89 TE 県立秩父)
主務 須磨英二朗(21 DB 聖学院)
副務 斉藤武志(9 LB 日大桜丘)
◇12月2日の抽選により2008年度リーグ編成が発表されました。
武蔵大学は2部Aブロックで、横浜国立大、東京工業大、防衛大、神奈川大、東京農大、明治学院大、学習院大が同じブロックに編成されました。
表中に入替戦の結果、昇格したチームには◎印、降格したチームには●印を記入しています。
2008年度リーグ編成
1部リーグ
Aブロック |
Bブロック |
日本大学
早稲田大学
慶應義塾大学
一橋大学
専修大学
東京大学
東京学芸大学 ◎
東海大学 ◎ |
法政大学
明治大学
日本体育大学
関東学院大学
中央大学
帝京大学
立教大学
駒澤大学 ◎ |
2部リーグ
Aブロック |
Bブロック |
横浜国立大学 ●
東京工業大学
防衛大学校
神奈川大学
武蔵大学
東京農業大学
明治学院大学 ◎
学習院大学 |
筑波大学 ●
武蔵工業大学 ●
桜美林大学
国士舘大学
青山学院大学
東洋大学
宇都宮大学
千葉大学 ◎ |
3部リーグ
Aブロック |
Bブロック |
創価大学 ●
国際基督教大学
電気通信大学
産業能率大学
杏林大学
流通経済大学 |
首都大学東京
埼玉大学
東京農工大学
新潟大学
高崎経済大学 ◎
文教大学 |
Cブロック |
Dブロック |
横浜市
立大学
亜細亜大学
高千穂大学
東京国際大学
立正大学
山梨大学 |
成蹊大学 ●
大東文化大学
上智大学
千葉商科大学
城西大学
東京外国語大学◎ |
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