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■第22回土曜講座の報告

 平成18年7月8日(土) 大学8号館7階8702教室において第22回土曜講座が開催されました。
 開講の挨拶で、平林新学長は、土曜講座が回を重ねて22回を迎えたことに、この講座の意義を感じると述べられました。
 第一部は阿部先生(人文学部専任講師)による「多文化空間としての都市:プラハの事例」、そして第二部は赤川彰彦氏(三菱総合研究所・客員研究員、20回経営)による「都市景観とまちづくり公益信託・地域活性化と地域再生に向けて」という都市にスポットをあてたテーマで、受講者は熱心に耳を傾けておりました。
 阿部講師には、都市の変容、キュビズムとの関わり、都市を考察するといろいろなエレメントが混在するその典型がプラハであることを、様々なアングルから解説していただきました。
 第二部の赤川講師からは、まちづくりを取り巻く環境の「七つの外部環境変化」の解説を皮切りに、都市景観、公益信託の歴史と現状等、「まちづくり」という身近な問題をわかりやすく解説していただきました。
 土曜講座に毎回出席して感じることは、各講師は、受講者に自分で勉強するための「きっかけ」を与えてくださっているのだということです。今回も例外ではなく、この講座を「きっかけ」に都市問題の文献を読んでみたいという気持ちになりました。
 両講師先生の今後の更なるご活躍を期待いたします。

(報告:及川尚人、26回社会)

 

【第一部】
・テーマと講師
 「多文化空間としての都市:プラハの事例」
 人文学部ヨーロッパ比較文化学科  専任講師
 阿部 賢一氏

阿部 賢一氏


多文化空間としての都市として、プラハを事例に取り興味深い論理展開であった。
1.都市へのまなざし
2.プラハ域への変容
3.キュビズムとプラハ
4.ロシアのオックスフォード
5.結びに

 

【第二部】
・テーマと講師
 「都市景観とまちづくり公益信託―地域活性化と地域再生に向けて―」
 三菱研究所客員研究員
 赤川 彰彦氏(20回経営・佐藤ゼミ)

赤川 彰彦氏


 NHKの「プロジェクトX(挑戦者たち)」をとり上げ、成功のプロセスを見ると、時代背景や社会状況がちがっても「情熱」が挑戦者たちの共通点になっていると冒頭に話され、現在取組んでは事例をまじえ、情熱的な講演であった。

1.まちづくりを取り巻く環境
2.地域の歴史・文化/景観・風景
3.都市景観
4.まちづくり
5.新しい地方財政
6.公益信託の歴史と現状
7.まちづくり公益信託の特徴としくみ
8.あだちまちづくりトラスト
9.まちづくり公益信託の課題と提言
10.その他